日本スパイダー協会 4月1日付で発足
四国
急斜面で作業するスパイダー
4輪多関節型作業機械「スパイダー」の社会実装を図るため、調査・研究・情報発信や国土の保全、産業活動基盤の充実に寄与することを目的に日本スパイダー協会が4月1日に発足した。会長は成島建設(徳島市)の五島満専務が務める。
五島会長は「頻発・激甚化する自然災害に対する報道を見るたびに〝スパイダーを出動できれば〟という思いがあった。道路啓開作業や人命救出の補助、各種災害応急工事などで尽力する。また平時の砂防、地すべり、治山、浚渫、送電線整備・維持管理など公共・民間を問わず幅広く活躍できる。協会活動を通して、社会的認知と普及とオペレーターの育成・訓練に努めたい」と設立の背景を口にした。
同協会の会員は、成島建設、カタギリテック(岐阜県郡上市)、喜多機械産業(徳島市)、サナース(横浜市港北区)で構成。
スパイダーの特徴は、自走走行により仮設工事を要さず早期着工と工期短縮、急傾斜地での作業、水陸両用、アタッチメント交換で多様な作業が実現できる。問い合わせ先は、徳島市川内町下別宮西47ノ1、事務局TEL088(679)1757まで。