小机駅北口区画整理 業務代行予定者はフジタ・鉄建JV
神奈川
小机駅北口地区の現況。虫食い状に宅地化が進み景観の悪化が課題となっている
【横浜】小机駅北口地区土地区画整理準備組合は、同地区土地区画整理事業の業務代行予定者をフジタ・鉄建建設JVに決めた。2027年度中の本組合設立認可に向け、調査設計業務や事業計画の立案支援、関係権利者の合意形成、関係機関との協議などを任せる。また、協力企業として三菱地所(東京都千代田区)と三菱地所レジデンス(東京都千代田区)、相鉄不動産(横浜市西区)、相鉄アーバンクリエイツ(横浜市西区)の4社が参画することも公表した。
施行区域は、横浜市港北区小机町地内の面積約18・6㌶。JR横浜線の小机駅北側の市街化調整区域内に位置し、周辺には日産スタジアムや新横浜公園、小机城址がある。地権者は116人、住宅は25戸。
現況は農地が大半を占めるが、近年は虫食い状に宅地化が進み景観の悪化、農地の荒廃を懸念している。市街化区域に編入することで計画的なまちづくりを実施する考えだ。
組合のゾーニング案によると、駅前は複合利用ゾーンとして、高層住宅や商業施設、医療施設などを誘致し、若い世代の定住を促進する。区域北側は複数の高速道路が利用できる港北インターチェンジに近いことから業務ゾーンに設定。物流施設だけでなく、昼間人口を確保できる研究所などの立地を狙う。
また、緑地を保全するため小机城址に近い西側については営農を継続する地権者向けの環境保全ゾーン、中央部は地域の人々が自然に触れることができるコミュニケーションゾーンとする予定だ。
公共施設については、駅前広場や道路、公園、面積約1万平方㍍の調整池の整備を予定する。
業務代行予定者の選定に当たってはプロポーザル方式を採用。実績や事業への取り組み姿勢、土地利用計画を総合的に判断し、フジタ・鉄建建設JVを選定した。
本組合設立が認可された後には新たに業務代行者として協定を締結。宅地造成や公共施設の整備、建築物の移転といった工事や保留地の処分をはじめ、各種の組合支援業務を委託する。