滋賀県 産業用地開発基本計画策定業務をプロポ
大阪
企業の強い設備投資意欲がありながら産業用地が不足している滋賀県は、県と市が連携して県内3カ所の候補地(大津市、高島市、東近江市)で新規産業用地を整備する。現在、新産業用地整備開発基本計画策定業務を委託するため公募型プロポーザルの手続きを進めており、参加希望者は企画提案書などを5月16日午後5時までに提出する。
業務の内容は、開発の方向性の整理や工場立地動向と産業用地の整備状況、産業用地の需要予測・供給価格帯の検討といった産業用地開発の基本方針の策定の他、開発候補地の現況把握、土地利用計画案の策定、基本計画の策定、事業化計画の策定、産業用地開発および企業誘致アドバイザリー業務など。納期は2026年3月20日。
予定価格は6237万円(税込み)。
県内候補地3カ所の概要は次の通り。
高島市マキノ町西浜地区は、面積約17㌶で現況は地区の大半が農地(メインは田)。周辺環境は山林、国道161号、JR湖西線、農地に面し、住宅地、障害者福祉施設に隣接する。地区西側は非線引き都市計画区域、用途指定なし地区。東側は非線引き都市計画区域、準工業地域。地区のごく一部が埋蔵文化財包蔵地(万見寺遺跡)地区となる。土地の西側は北が高く、地区南がやや低いも緩やかな傾斜地。地区東側は平坦地だが盛土が必要と見られる。障害物としては地区東側を送電線が横断し、送電鉄塔2基あり(28年度に送電は廃止の予定)。印内川(市管理河川)がある。
大津市湖西台地区は、面積約60㌶で現況は山林と原野。周辺環境は、北側に農地、南側は小規模な集落や農地に隣接。西側は山林、東側は国道161号に面する。地区全域が市街化区域(第1種低層住居専用地域、第1種住居地域)で、地区の一部が埋蔵文化財包蔵地(中谷遺跡、惣山・京ケ山遺跡)。中谷遺跡は発掘調査を実施済で、墳墓の保存方法について協議が必要。標高160㍍程度の台地で、周辺の低地は約40㍍程度の標高差がある。南北方向の沢が複数入り込んでいる。障害物としては地区東南部にため池(利用なし)、キャンプ場がある。
東近江市鈴町・蒲生大森町地区は面積約45㌶で現況は山林、農地(一部は市民農園)。周辺環境は、北・東側は農地、南側は山林に面する。西側は山林を挟んで太陽光発電施設に隣接する。地区全域が市街化調整区域。埋蔵文化財包蔵地(法源古墳)あり。地区東部は最高標高180㍍程度の尾根で、西部は標高130㍍程度の沢低地。高低差が50㍍と大きく、傾斜もきつい。障害物としては市民農園、地区の東西にあるポンプ場を結ぶ農業用送水管(位置不明)がある。