外国人技術者の採用支援 オンラインで就職説明会
中央
国土交通省は、中堅・中小建設業による外国人技術者の採用を後押しするため、オンラインでの就職説明会を7月5日、6日の2日間にわたって開く。建築・土木系の国内留学生をはじめ、日本企業への就職を希望している外国人の技術者人材に対し、建設企業が入社を直接アピールできる機会を設ける。参加希望の企業の申し込みは5月30日まで。
技術者人材の中長期的な不足が懸念される中、外国人採用に不慣れな建設企業を支援する。対象は従業員2000人以下の中堅企業、資本金3億円以下または従業員300人以下の中小企業。説明会の定員は1日につき最大8社で、参加費は無料としている。
技術者として働くことができる「技術・人文知識・国際業務」の在留資格があるか、取得が見込める外国人材が参加する。具体的には、建設分野の学科のある日本の大学、専門学校、短大、高専の留学生や卒業生を想定。既に国内で就労可能な在留資格を持ち、日本の建設企業での実務経験がある外国人材や、日本での在留資格取得を見込んで就職活動をしている海外在住の外国人材の参加も予定している。
就職後の業務内容としては、施工管理技術者の他、3DCAD・BIMをはじめとした設計技術者、測量技師、地質調査士などを想定している。
説明会では、企業PRの他、外国人と個別にやりとりできる質疑・座談会を行う。時間は各社1時間程度。説明会では翻訳アプリを用いて英語字幕を表示するとともに、事務局が通訳サポートを行う。説明会以降の採用活動は参加企業が自力で行う。
2024年度に同様の説明会を開催した際は、各社20人~30人の外国人が参加した。
国交省は4月、建設業向けに外国人技術者採用の手引きを公開した。7月下旬にはインドネシア、9月中旬にはベトナムで海外合同就職説明会を開くなど、積極的に建設業の技術者採用を後押ししていく。