長浜市 大見いこいの広場を民間に譲渡に向けマーケットサウンディング

大阪

民間に譲渡する方針の大見いこいの広場

 「大見いこいの広場」を民間事業者に譲渡する方針を固めた滋賀県長浜市は、施設の市場価値や民間事業者が参加しやすい公募条件などを把握するためマーケットサウンディング調査を実施。民間事業者からは、ファミリー層を中心としながらグループやソロのキャンパーも取り込み、現在の自然環境を生かし、非日常の自然体験を提供するといったターゲット・コンセプトが提案された。 同市は、調査結果を踏まえ、2026年2月ごろに公募条件を固め、公募型プロポーザルを公告、6月ごろに優先交渉権者を特定。9月の定例議会に議案を上程し、譲渡事業者を決定、27年4月から民間による運営を開始するスケジュールを見込む。  施設の利活用、改修について民間事業者からは、▽ヴィラの数の適正化(増減ともに意見あり)▽水回り(トイレ、洗い場)の改修▽フリーサイトの活用▽オートキャンプ場は電源もあり整っているので区画の見直しを検討―などが挙げられた。 施設のストロングポイントや価値については▽川に面し、森に囲まれた立地が良い▽ベースのインフラが整っており投資が少なくてすむ▽関西、東海、北陸の商圏からのアクセスが良い▽キャンプ施設として売り上げが4000万円あり資産価値がある▽交付金があり、リニューアルができるなら価値がある―などの意見が寄せられた。  また、譲渡条件については▽交付金について、現状では老朽化している箇所もあり、修繕やリニューアル相当の額を交付されることは大きなインセンティブ▽交付金は民間に交付して活用する方が迅速な対応ができる▽地元との共生が大事▽賃貸借にすることで、市との関係性を保ち、連携を図ることができる▽未来永劫持(えいごう)ち続けることは保証できない―などとした。  同施設は滋賀県長浜市木之本町大見772に所在するスポーツ・レクリエーション系施設。敷地面積4万6154平方㍍。主な移設としてはセンターハウス、コテージ、ヴィラ、オートキャンプ場、バーベキューテラス、土間式体育館など、その他(特産品加工倉庫(炭焼き小屋))で延べ床面積2143平方㍍。