阪急阪神不 芝田1計画を推進

大阪

第1回懇話会では、梅田ビジョンの概要を中心に参加者に説明がされた

 阪急阪神不動産(大阪市北区芝田1ノ1ノ4)は、梅田エリアの大規模再開発事業を実現する「梅田ビジョン」を阪急阪神ホールディングスと共に進めている。5月30日に開いた第1回梅田ビジョン懇話会で、梅田ビジョン推進プロジェクト副統括を務める高岸実良阪急阪神不動産執行役員開発事業本部都市マネジメント事業部部長が、梅田ビジョンの取り組みを紹介。「大阪新阪急ホテルや阪急ターミナルビルの建て替え、阪急三番街の全面改修を行う芝田1丁目計画から、さらにその東側に位置する茶屋町や中崎町まで人のにぎわいが続いていくような街づくりを進めていきたい」と今後の見込みを語った。  同社の構想によると、梅田エリアではヨドバシカメラマルチメディア梅田の北側に位置するリンクス梅田周辺がにぎわいの中心になるという。そこで発生した人の流れを再開発を行う芝田1丁目計画の事業用地で受け止め、さらに東に波及させるようなまちづくりを進めていく方針だ。  芝田1丁目計画の東にある茶屋町エリアについては「梅田中心部とはまた異なる、茶屋町周辺の独自性を高める取り組みを進めていく」とし、建物だけではなく、コンテンツの創出に力を注いでいくとした。加えて、最終的には訪日観光客でなく、外国人の定住を促進させる場所の提供などをしていく考え。  さらに世界中から日本らしさを強く感じられる場所だと評価を受け、多くの観光客が集まっている中崎町にも注目。最終的には中崎町周辺の価値向上にも取り組む方針。  梅田ビジョンでは、梅田エリアを国際交流拠点とすべく、阪急阪神ホールディングスが保有する資産のリノベーションに取り組み、梅田エリアならでは独自価値の創出を進めていく。そのため、共創により新たな価値が生まれる街、出会いと交流を促進する街、多様な人々と企業が集う活力ある街を目指す。