三豊市 発生土埋め戻しについて陳謝

四国
【三豊】三豊市は、詫間町詫間の多目的広場整備事業で産業廃棄物を含む発生土の埋め戻しがあったことを受け、市職員の知識不足や現場管理の不足などが一因となったと認め、陳謝した。今後は香川県と協議しながら土の適切な処分方法を検討する他、設計や積算の見直し、市職員への指導の徹底や専門性をもった職員の育成などを進めていく方針だ。市議会6月定例会での横山強議員(無所属)からの一般質問に対し、市が答弁した。  議会では横山議員から「市への情報提供から発覚し、工事の中止に至っている。市としてどういった原因があったと考えているか」と質問。  市は、「設計や積算の不備、市職員の現場管理や指導が十分に行き届いておらず、設計者や施工者との協議の不足があった他、市職員の知識が不足していたことなどがあった」と答弁し、陳謝した。  今後の対策として、発生土は県と処分方法についての協議を進めていく方針だ。市としては専門性を持った職員の育成や指導を徹底し、再発防止を図る。  また、負担や設計、積算の見直しなどについて関係者と調整し、工事再開に向けた準備を進める。工期の変更などについての言及はなかったが、市は「完成に向けて取り組んでいく」と述べた。  同事業は旧造船所跡地約2万3000平方㍍に多目的広場や駐車場などを整備する計画。整備地は詫間町詫間2807ノ5。2024年12月から着工していたが、25年3月に市へ「土の埋め戻しがある」との情報提供があり、市の調査や聞き取りで発覚。5月から工事が一時中止となっていた。