追浜駅前再開発 着工を1年半先送り
神奈川
完成イメージ。タワーマンション2棟を建設する
【横須賀】追浜駅前第2街区市街地再開発組合は、タワーマンション2棟を建設する同街区第1種市街地再開発事業について着工時期を2027年1月に変更した。施工者の選定に時間がかかっているためで、組合設立当初の計画から1年半程度の先送りとなる。29年11月末の工事完了を目指す。
施行区域は横須賀市追浜町3丁目の約0・8㌶。京急本線の追浜駅の南東にあり、老朽化した建物が多く都市機能の低下が課題となっている。再開発では敷地の共同化によりA街区(約0・2㌶)とB街区(約0・4㌶)で高層マンションを開発し、不燃化や耐震化を図る。地権者数は約30人。三菱地所レジデンス(東京都千代田区)が参加組合員として参画する。
A街区に建設する建物の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上24階建て延べ1万9969平方㍍で、高さ98㍍。地下1階にマンション住民と店舗用の228台の駐輪場、地上1~3階に店舗16区画、4階に店舗と住宅の共用部、5~24階に住宅を配置する。住戸数は146戸。建物内に48台分の機械式駐車場を整備する。
B街区の建物の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上27階建て延べ2万7734平方㍍で、高さ100㍍。地下1階をマンション住民と店舗用の289台の駐輪場、地上1~2階を202台の公共駐輪場と店舗8区画、3階を図書館、4階を店舗と住宅の共用部、5~27階を住宅とする。住戸数は191戸。建物内に入居者向けの機械式駐車場(64台)を整備するとともに、店舗利用者向けに平置き駐車場(9台)を設置する。
また、駅への安全なアクセスのため、駅と建物2棟をつなぐペデストリアンデッキを整備する。規模は橋長123㍍、幅員3・5~7㍍。街区周辺にある▽3・3・7横須賀横浜線▽市道1627号▽市道100号―では拡幅工事を実施する。
総事業費は254億円。このうち建物の建築に182億円、道路整備に19億円、既存建物の解体に40億円を充てる予定だ。
事業推進コンサルタントはINA新建築研究所(東京都文京区)が担当。