【バイヤーズビュー①】リストデベロップメント

神奈川
【バイヤーズビュー①】 「関内再開発に期待」 リストデベロップメント 投資・開発事業本部2部1課 課長 中島大輔さん  住宅の開発だけでなくマリンタワーの再生事業なども手掛け、神奈川県内で存在感を放つリストグループ。2015年に入社して以来、分譲マンションや賃貸マンションの開発用地、収益用不動産といった各種の物件の仕入れに携わってきた中島大輔氏に仕入れ戦略や県内の注目エリアを聞いた。  ―24年度の仕入れ実績は。  「マンション開発用地は9件を仕入れた。神奈川県内ではゼロ。高級不動産仲介ブランド『サザビーズ インターナショナル リアルティ』の国内独占営業権を持っていることもあり、郊外よりも東京都心の富裕層向けマンションの開発を強化している」  ―神奈川県内の仕入れがなかった理由は。  「建築費高騰の影響が大きい。増額分を販売価格に転嫁できるかどうか見通せない部分もあるので郊外の仕入れには慎重になっている」      「正直なところ開発だけでは厳しくなっている状況でもあるので、収益物件の仕入れにも力を入れている。収益物件の専門部署を立ち上げたゼネコンもあるぐらいで、市場全体が開発より既存物件という流れだ。24年度には開発用地と同数の9物件を仕入れた。神奈川県内は横浜が2件、川崎が1件の計3件だった」  「収益不動産事業では取得した後にバリューアップを行い、3年程度で再販する戦略をとっている」  ―築40年程度の物件も取得している。  「築年数が経過していても私たちがしっかり汗を流すことで収益性は上がる。リノベーションや用途変更といった大きな改修ももちろんだが、エントランスをきれいにするだけでも賃料上昇につながる」  ―神奈川県が持つポテンシャルとは。  「県内ではJR以外にも東急、京急、みなとみらい線など路線が充実し、東京都心へのアクセスが良い。新横浜駅があるので名古屋・大阪方面へ1本で行けるのも強み」  ―特に注目しているエリアは。  「駅前で三つの再開発が進む関内だ。あれだけ大規模な整備が続けば人の流れががらっと変わる。再開発によりグローバル拠点ができれば関連企業が移ってくることもあるだろう。必ず周辺にも波及効果があるはず。古いビルの建て替えも進むのではないか」  「関内エリアには当社の本社があり、周辺でもビルを保有している。『バーニーズ ニューヨーク』が入る横浜山下町ビルを取得した際には、立地として是非押さえておきたい場所だったので全社一丸で取り組んだ。私にとっても50億円の取引に関わったことで思い出深い」   ―仕入れに当たって情報の収集方法は。  「同業者の集まりや情報交換会に定期的に参加している。以前に取得した物件では大学の後輩が直接売り込みをかけてきた。仲介業者を挟まない直接取引が増えれば利益も上がる。これからも人とのつながりを大事にしていきたい」