建災防大阪府支部 死亡災害の撲滅へ努力を

大阪
 建設業労働災害防止協会大阪府支部(錢高久善支部長)は6月20日、第60回大阪府建設業労働災害防止大会を開き、支部の労働災害防止活動である「ご安全に運動」の強力な推進などを盛り込んだ安全宣言を行った。810人が参加した。  錢高支部長=写真=は、「昨年の大阪府内における建設業の死亡災害者数は大阪・関西万博関連事業で繁忙を極める中、会員らの努力により前年から5人減少し8人と、過去最少を記録した」ことを報告。  墜落・転落災害が例年より大きく減少したことが要因だが、「熱中症による死亡者数が4人と半数を占めたこと、また今年に入り死亡災害が増加傾向にあることを重く受け止め、死亡災害の撲滅に向けてたゆまず努力していかなくてはいけない」と強調した。  大阪労働局の志村幸久局長は、祝辞で「本年度から熱中症の疑いがある者を発見した場合の報告体制の整備、医療機関への搬送など、熱中症の症状の重篤化を防ぐために必要な措置と関係作業者への周知が事業者への義務とされた」とし、墜落・転落災害の防止と合わせて適切に熱中症対策を施すよう求めた。  式では功労賞10人、功績賞33人、優良賞4社・現場39件を表彰した。