横浜市 三ツ沢公園再整備、基本計画策定へプロポ
神奈川
現在の球技場。老朽化が進み、Jリーグ基準を満たしていない
横浜市みどり環境局は、三ツ沢公園の再整備に向けた基本計画の策定に着手する。公民連携手法の導入可能性調査と基本計画案の作成に伴う業務委託先を決めるため、公募型プロポーザルの手続きを6月26日に開始した。サッカーJリーグスタジアム基準の球技場新築を含め、公園全体のコンセプトや事業手法を整理する。
三ツ沢公園の所在地は神奈川区三ツ沢西町3ノ1の面積28万8724平方㍍。主な施設として、球技場(敷地面積約2万5660平方㍍)の他、陸上競技場、補助陸上競技場、テニスコート、レストハウス3棟、青少年野外活動センター、駐車場などがある。
再整備を巡っては、2022年度に策定した基本構想案を見直して、球技場(ニッパツ三ツ沢球技場)を現在の陸上競技場の位置に新築する方針を6月2日の市会常任委員会で報告していた。陸上競技場については、深谷通信所跡地(泉区)で新たに整備する公園内へ移転して競技環境を確保する。
この新しい方針に基づいて、基本計画では公園全体の再整備の方向性やコンセプトを整理する。新球技場については構造・スタンド形式・高さを含めた規模を複数立案。再整備全体の事業費や事業手法を精査して、財源確保策も検討する。
併せて、PFI事業として実施した場合の手続きに必要となる要求水準書案や実施方針案の骨子もまとめる。
プロポーザルの参加要件は、競争入札参加資格の種目「建築設計(監理含む)」と「建設コンサルタント等の業務」を2位までに登録してあり、細目「建設コンサルタント・PFI」も含んでいることなど。単体またはJVから7月7日まで参加表明を受け付ける。提案書の締め切りは7月28日まで。8月末をめどに特定結果を通知する。
業務の履行期限は26年3月31日まで。概算業務価格の上限は税込み約6000万円と見積もっている。