都 府中東小金井線 野川の新橋、概略設計へ
東京
橋梁のイメージ
東京都は、府中東小金井線のうち、東八道路(府中市)から連雀通り(小金井市)までの未整備区間に建設する橋梁や道路の概略設計に着手する。7月に業務を委託し、2026年5月29日までの委託期間で成果を得て、後続の設計や事業化につなげる。
府中東小金井線は、小金井都市計画道路3・4・11号と府中都市計画道路3・4・16号からなり、甲州街道を起点とし五日市街道に至る延長5040㍍。このうち唯一未着手となっている、府中市多磨町2丁目地内から小金井市東町5丁目地内までの延長約830㍍を対象とする。都市計画道路の第4次事業化計画(16~25年度)では、優先整備路線に位置付けられている。
幅員6㍍未満の道路が多い地域で、広域避難場所へのアクセス性の向上や南北方向の幹線道路の形成などを目的に、幅員18㍍(2車線)の道路を整備する。国分寺崖線や野川、武蔵野公園と交差するため、道路整備に当たっては崖線の連続性や動植物の影響に配慮した構造にする必要がある。
21~22年度に復建エンジニヤリング(中央区)に委託した道路概略設計の中で、国分寺崖線や野川との交差方法についても検討。橋梁と掘割、地下トンネルの3案を比較し、国分寺崖線や野川、住宅地への影響や工事による改変を最小限に抑えられる「橋梁案」を最適としていた。
このため、橋梁に絞って概略設計を進める。橋長は230㍍で、低地の府中市側で橋梁に接続する区間は75㍍の擁壁構造とする。4基ある橋脚は最も高いところで約10㍍を見込む。橋梁形式は今回の委託を通じて検討していく。
委託先を決める希望制指名競争入札(設計等委託実績評価型総合評価方式)は、財務局が土木設計(分野=鋼構造・コンクリート)の競争入札参加有資格者から6月6日まで希望申請を受け付けていた。7月10日に開札する予定。