【速報 静岡市議会】難波静岡市長 「維持補修や更新をしつつ未来へ投資」

静岡
 静岡市の難波喬司市長は、市議会6月定例会で、「これまで先送りしてきた施設の維持補修や更新投資をうまくさばきつつ、明るい未来に向けて積極的な投資を行っていくべきだ」と答弁した。「市は、これまで公共施設の計画的な維持補修に力を入れてこなかった」と発言。学校のトイレ洋式化や特別教室へのエアコン設置、市有施設LED化、清水庁舎や静岡市民文化会館の維持補修や更新をしていかなければならないとした。  一方で、「維持補修ばかりでは稼ぐ力や、まちの魅力が低下する」とも指摘。厳しい人口減少の原因は、若者にとって魅力ある雇用が不足していることで、新たなまちづくりへの投資を行わなければ若者の流出は続き、人口減少はますます加速し、生活関連サービスや雇用も縮小し将来的な税収減少につながるとした。「これまで先送りされてきた維持補修や更新投資をうまくさばきつつ、明るい未来に向けて積極的な投資を行っていくべき」とした。  大規模施設の整備に当たっては「その施設による直接の投資効果をまず最大化することが非常に重要であり、併せて、その施設だけで考えるのではなく、その投資をひとつのきっかけとして、周辺の投資を誘発していくことが大切」という考えを述べた。  大規模施設の整備、運営で新たな雇用や経済活動を生み出す直接効果だけでなく、来訪者を増やすことで民間投資を促進し、エリアの価値を高め、新たなまちづくりへと投資効果を広げていくことが重要とした。  静岡駅南口、アリーナ、新スタジアムといった大規模事業を単なる施設整備ととらえず、「まず施設というハードと運営(ソフト)が一体の効果を高めることになることが重要だ。かつ周辺のまちづくりや投資にも相乗効果が現れ、地域に活力を生み出し、新たなまちづくりをけん引する原動力とすることが重要だ」と述べた。「人口減少に歯止めをかけ、静岡市の明るい未来を切り開く機会となるよう、これらの施設整備そしてそれらがまちづくり全体の投資効果につながっていくように取り組みを進めていく」とした。