奈良市 駅前駐車場跡地活用に向け調査へ
大阪
高野原駅前広場リニューア ル事業のゾーン分け
奈良市は、高の原駅前広場リニューアル事業で「リザーブゾーン」としている高の原第一自転車駐車場跡地の活用に向け、秋ごろにサウンディング調査を行う。周辺地域や既存施設との連携可能性を探り、跡地活用事業者と公共それぞれの業務範囲などについて調査する。
25年度はサウンディング調査の実施の他に、公募条件、仕様書案の作成などに取り掛かる。実施方針は26年2月にも公表する見通しだ。同地の跡地活用を担う民間事業者選定プロポーザルを2026年5月に公告する。
対象地の面積は約620平方㍍。所在地は奈良市右京区1丁目地内。「高の原駅前広場デザインガイドライン」では同跡地について、試行的なキッチンカーや屋台の設置、芝生ブロック舗装、テーブルや椅子の他、店舗や施設の増設などを提案している。
高の原駅前広場リニューアル事業は、三つのゾーンに分けて段階的に整備工事を進めていく。市が施工するAゾーン(イオンモール前)の駅前広場整備工事は第3四半期に工事を発注する。約2万1800平方㍍で舞台がある階段広場や木陰デッキを整備する。
26年度にはBゾーン(街角ハウス建設予定地)、27年度にリザーブゾーンとしているCゾーン(高の原第一自転車駐車場跡地)の工事に着手する計画だ。街角ハウス建設地では、市がインフラ整備を行い、民間事業者が建物の整備などを行う。
リニューアル後には、地域・民間事業者などを主体としたエリアプラットフォームを形成する他、公共の価値観と民間の事業感覚を備えるエリアマネジメント組織などの設置を想定。本年度は、(仮称)街角ハウス建設地と民間活用の検討を進める高の原第一自転車駐車場跡地を対象に、将来的に公共空間で必要な機能や組み合わせ、管理運営を検討するため、社会実験を行う。