川崎市 入江崎総合スラッジセンター4系更新でPPP検討

神奈川

入江崎総合スラッジセンターの外観(川崎市資料より)

 川崎市上下水道局は、川崎区にある入江崎総合スラッジセンターの4系汚泥処理施設を更新するため、PPP/PFIの導入を検討している。官民連携の導入可能性調査と基本設計をNJS横浜事務所(横浜市中区)に委託した。2026年9月末までに成果を得て、26年度以降に事業者選定を行う方針だ。  入江崎総合スラッジセンター(川崎区塩浜3ノ24ノ12)は、市内4カ所の水処理センターから集めた汚泥を焼却処理する施設。汚泥処理施設は全4系列に分かれており、このうち1系は敷地内の用地を活用して建て替えている。1系はPPP/PFI事業のDB(設計・施工一括発注)方式を採用。26年度までに新設工事や既存撤去工事、試運転などを終える予定だ。  1系の更新完了後、4系の更新に移りたい考え。更新中の1系、部分改修済みの2系と3系では、汚泥焼却炉の高温化に対応している。汚泥をより高温で焼却することで、温室効果ガス排出量を削減できるが、4系は未対応のため、更新の優先順位が高いと判断した。  委託では、地球温暖化対策としての温室効果ガス削減、経済効率性、肥料利用、下水道資源の有効利用方法などについて民間事業者にサウンディング型市場調査を実施。汚泥処理方式を含む下水道資源の有効利用方法やPPP/PFI事業方式を選定する。概算事業費を算定し、基本設計で配置計画や施工方式の費用検討などを行う。  下水道資源の有効利用に関しては、エネルギー利用や汚泥処理の過程で排出されるリンの肥料化など、幅広く検討する。現在は焼却した灰の全量をセメント原料としている他、1系で焼却時の廃熱を利用した発電施設を導入する予定だ。  4系の更新に向けた具体的なスケジュールは決まっていないが、26年度までにサウンディング型市場調査や官民連携の導入可能性の整理をし、26年度以降に要求水準書の作成や事業者選定を行う想定。4系の更新後は順次2系と3系も再整備する方針だ。