京都市 洛北中校舎増築・改修に向けた設計に着手

大阪
 京都市は、洛北中学校の校舎棟増築と既存校舎改修に向けた基本・実施設計に着手する。既存武道場は解体する予定で、多目的ホールを備えた新校舎棟を整備する。さらに、既存校舎の改修により、不足している普通教室の拡充や特別教室の再配置などを行う。  増築する校舎棟は4階建てで、接続する渡り廊下を含め延べ1650平方㍍程度を想定。多目的ホールの他、管理諸室、図書室、昇降口などを配置する。2028年度中の実施を目標とする全員制中学校給食に配慮した計画とする。設備に関してもZEB Ready基準相当以上で、京都市脱炭素仕様への適合、CASBEE京都のAランク以上を確認することとする。  既存施設の規模は、本館が鉄筋コンクリート(RC)造4階建て延べ約3900平方㍍、北校舎がRC造3階建て延べ約1850平方㍍、南校舎がRC造2階建て延べ約700平方㍍。このうち延べ2000平方㍍程度の改修を予定している。武道場の規模はRC一部鉄骨造平屋約420平方㍍。  校舎棟増築と既存校舎改修工事の設計を26年12月までに完了した後、入札手続きに入り、建築は27年3月、電気設備と機械設備は27年4月下旬に開札して施工者を決める。27年7月~28年12月に校舎棟増築・既存校舎改修工事、28年12月~29年3月に武道場解体工事、29年4~8月に武道場跡地でのテニスコート整備工事を行うスケジュールを見込む。  工事場所は京都市左京区岩倉忠在地町823。敷地面積は約1万5297平方㍍。 ■増築工事設計プロポは8月7日まで参加受付  現在、洛北中学校校舎増築その他工事設計業務の公募型簡易プロポーザルの手続き中で、参加表明書と技術提案書を8月7日まで受け付ける。技術提案では、増築部分についてZEB Ready相当以上を実現する取り組みも求める。同月22日に結果を通知する。概算予定価格は1億0340万円。  同業務は、校舎棟増築・既存校舎改修工事に加え、武道場などの解体撤去工事、外構付帯工事の基本・実施設計を行う。納期は27年1月29日。