守山市 市民ホール大規模改修工事設計業務を日建設計JVに委託 

大阪
 滋賀県守山市は、守山市民ホール大規模改修工事設計等業務の公募型プロポーザルを実施し、優秀者に日建設計・日建設計CM共同企業体を決めた。代表構成員は日建設計大阪オフィス(大阪市中央区)、その他構成員は日建設計コンストラクション・マネジメント(東京都文京区)。次点は環境デザイン研究所(東京都港区)で、この他にAS(東京都港区)と小堀哲夫建築設計事務所(東京都文京区)が参加した。  日建設計・日建設計CMJVは、屋内化した中庭を包み込む大屋根を未来への架け橋となるよう象徴的なアーチ形状とし、新たな輪(わ)を文化的シンボルとする提案。屋外広場からピロティ空間(大ホールホワイエ前の軒下庇の拡幅空間)、市民ロビーから屋内広場、各諸室へ3段階のつながりを持たせ、建物内外の一体性や動線の一体性により、開かれた「まちの広場」を実現する。特定天井も独自の提案がなされ、今後の物価上昇を想定して提案するなど、先を見据えた具体的な計画で、コストマネジメントの観点からも信頼度が高いなど、総合的に優れた提案と評価された。  同事業は、開館後40年近くが経過し老朽化が進む守山市民ホールの大規模改修を行うもので、改修のイメージは、「新たな文化的体験を生み、未来へ“つなぐ”市民交流拠点」としている。基本計画によると、2029年度内のリニューアルオープンを目指し、27~29年度の3カ年で大規模改修を行う。想定工事費は約60億円と見込んでいる。  同施設の規模は、鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ8970平方㍍。1300席の大ホール、300席の小ホール、展示室、リハーサル室、練習室、会議室、学習室、実習調理室、工芸室を備える。  工事内容は市民ホール改修工事(建築、構造、電気設備、機械設備。付属施設含む)と外構工事(正面入口前の広場、駐車場、植栽など)で、これらに伴う各種調査、検討を行い、基本設計を26年3月27日まで、実施設計を27年3月25日までに完了する。  所在地は滋賀県守山市三宅町125。