徳島県 北岸工業用水で管路更新計画策定

四国
 徳島県は、吉野川北岸工業用水道で、管路更新工事の優先順位検討などを含む「管路診断・更新計画」を本年度に策定する。管路延長の縮小検討、ルートや工法の概略検討などを行い、本年度中に報告書をまとめる予定。策定する更新計画は、2026年度からの10年間に実施する新たな計画となる。  今回、現管路施設のデータを使い、地盤情報を基に表層地質の埋設環境から「管体の外面腐食深さ予測」により老朽度を評価する。さらに管路の機能と将来の要求水準から、重要度・財政事情・施工面の制約を考慮した総合評価を行う。  管路更新の優先順位の検討は、この総合評価結果から、更新対象となる範囲や規模を把握して、さらに更新・更正目標を明確にした上で優先順位を求める。実施時期や概算費用の算出の際には、施工路線、工法や工事期間などを考慮して更新計画を策定する。なお管路の更新を終えている区間は検討から除外する。  ルートや工法の概略検討は、現在の導水管に別ルートのバックアップ機能がないことから新たな計画を検討する。将来、現管路の更新・更正時には多くの事業費が見込まれるため、管路の延長を縮小して、浄水施設近くの旧吉野川から取水できるか検討する。  この場合、周辺の道路条件や施工性などを考慮した施工方法検討と概算工事費を算出して、既設管路を更新した場合と比較して事業の妥当性を検証する予定。これらの業務はニタコンサルタント(徳島市)で本年度中に終える。施工場所は鳴門市大麻町他。