暑さ対策と省エネを両立 「えこきーぱー」が職場を変える
静岡
梅原勇社長
熱中症による死傷者数の増加を受け、厚生労働省は6月1日、改正労働安全衛生規則を施行し、事業者の熱中症対策を義務化した。熱中症発生時の的確な応急対応やスムーズな医療機関への搬送手順などが求められている。多くの企業が従業員を熱中症から守ろうとする中、アール・シーウメハラ(静岡市駿河区、梅原勇社長)が扱う、工業炉や温熱機器に繰り返し使用できる断熱ジャケット「えこきーぱー」が注目を集めている。梅原社長は「熱中症予防や省エネ対策の費用対効果は非常に大きい」と話し、導入企業は全国、そして海外にも広がっているという。
同製品は、30㌢四方のパネルタイプやパイプなどに巻くタイプ、シートタイプなど設置対象に合わせて柔軟に対応できる断熱ジャケット。標準仕様に加え、現場での実測を経たオーダーメード施工も対応可能だ。設備・機械に設置することで輻射熱を抑え、作業空間全体の環境温度上昇を防ぐ。保温厚が少なくても効果を発揮し、バルブやフランジ、熱交換器、射出成形機、乾燥炉・連続炉・溶解炉などの温熱機器に対応している。また、設備への負荷軽減や火災リスクの低減、結露やカビの防止といった副次効果にも期待できる。
冷房・冷却機器の電力コストを見ると、1~2年程度で導入コストの採算が取れる場合もある。CO2削減にもつながるということで、環境負荷低減の観点で導入した案件もあるという。
最短1カ月程度で設置できる施工性の高さも特長だ。全面的な設置ではなく、要所に設置することで導入コストを数十万円程度に抑えつつ、十分な効果が得られる。効果が見込める範囲から段階的に導入できる点も中小企業にとっては導入のハードルが低い。高効率な結果を得られるよう、同社による現地調査も可能だ。
梅原社長は、「日本の断熱の常識は、まだ過去の仕様にとらわれている。私たちの提案が、そうした考えを少しでも前進させる一助になれば」と時代に合った快適な職場環境づくりを訴える。今後はオンライン販売を強化し、企業の熱中症対策をサポートしていく。
