寝屋川市 水道事業ビジョンの次期計画を年度内策定へ
大阪
寝屋川市は、2025年度末に計画期間を終える「寝屋川市水道ビジョン」の次期計画を25年度中に策定する。次期計画期間は26~35年度の10年間。現行計画と現行計画に基づく第4期実施計画を踏まえ、今後対処すべき課題を整理し、具体的施策や施策目標を示す。
学識経験者や市議会議員、公募市民らで構成する水道事業ビジョン審議会を立ち上げ、7月29日に第1回審議会を開催した。計画試案のうち、ビジョンの位置づけや市の水道事業の概要、現状や課題などについて示す第1~3章について説明があり、審議した。
審議会では、現行計画に引き続き、水道管路の更新や耐震化に取り組むことを確認。その上で、埼玉県八潮市で発生した下水道管の破損による道路陥没事故を記載し、次期計画にその具体的な取り組みについて盛り込むことが必要だと指摘があった。
市が管理する管路の延長は625・7㌔で、ダクタイル鋳鉄管が全体の76%を占める。口径は全体の約80%が150㍉以下。管路の敷設年度は1965年と75年にピークがあり、その後89年~2002年に公共下水道事業に伴う移設工事などによって集中している。
市は14年度に自己水の浄水処理を休止し、全量を大阪広域水道企業団村野浄水場からの受水に切り替えている。年間排水量は2308万4000立方㍍(23年度)。人口減少や少子高齢化をはじめとする社会環境の変化に伴い、年間有収水量が減少していることやPFOSやPFOAの有機フッ素化合物による水源の汚染などが課題として挙げられた。
同審議会では、7月~10月にかけて市が提案する試案を審議する。市は11月上旬の中間答申を経て、12月にパブリックコメントを実施する。26年2月上旬に最終答申を受けた後、年度内に計画策定する予定だ。