構想作成に日本総研 山科駅前ラクトに図書館移転

大阪
 京都市は、JR山科駅近くの複合施設内に、図書館と子ども向けの屋内施設を設ける。整備・運営構想の作成と民間活力の導入可能性調査を実施する事業者を公募型プロポーザルで募集し、日本総合研究所大阪本社(大阪市西区)を受託候補者に選定した。  既存の山科図書館を山科駅前にある複合施設「ラクト」の5~6階に移転する。ラクトは、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造地下4階地上9階建て延べ5万0220平方㍍の建物。このうち、5階部分(延べ床面積1367平方㍍)と6階部分(延べ床面積1172平方㍍)を図書館に改修する。所在地は京都市山科区竹鼻竹ノ街道町91。  山科図書館の蔵書数は2024年度末時点で約6万7000冊。移転先の図書館には、閉架書架スペースの設置が見込まれる。28~30年の間の開業を目指す。  業務では、施設のコンセプトの設定や整備方針、導入すべき機能、概算事業費・概算スケジュールなどを検討する。履行期間は26年3月31日まで。  事業手法にはPPP/PFI方式を採用する方針で、26年度以降、アドバイザリー業務の発注も予定している。  機能を移転した後の現・山科図書館跡地の利用方針は未定。現在の図書館は、京都市が運営する合同福祉施設の4階部分にある。所在地は京都市山科区竹鼻四丁野町34ノ1。