都 白子川一号幹線の整備へ調査設計

東京
 東京都下水道局は「白子川一号幹線」の整備に向けた調査設計を日本工営(千代田区)に委託した。バイパス管を含む総延長3・64㌔の計画系統調査を通して、ルートや内径、立坑候補地を詰める。2026年7月10日の納期で成果を得て、実施設計につなげる。  過去に浸水被害が発生している「練馬区大泉学園町、南大泉地区」の時間降雨75㍉対応施設として整備する。下水道事業計画によると、内径4・8~5・8㍍、延長2030㍍の管渠を都市計画道路・放射第7号線のおおむね直下に敷設して、雨水を白子川に放流することになっている。  メインルートに当たる放射第7号線は、練馬区大泉学園町2丁目(北園交差点)から西大泉5丁目(西東京市境)までの延長2㌔、幅員25㍍について建設局が整備中。25年1月に西大泉5丁目側の約1㌔を暫定的に交通開放したものの、大泉学園町2丁目側を含めた全面開通にはまだ時間を要する見込み。  このため今回の調査設計では、白子川一号幹線の下水道事業計画に基づくルートを精査した上で、放射第7号線の全面開通を待たずに管渠の整備に着手できる手法を検討。交通開放済みの西大泉5丁目側区間を活用しつつ、大泉学園町2丁目方面は別ルートで白子川に放流するバイパス管の敷設を考えていく。 ~西東京市 白子川上流六号雨水幹線を整備~  白子川一号幹線の整備に関連して、西東京市が同幹線に接続する「白子川上流六号雨水幹線」の整備を計画している。下水道事業計画上では内径1・8~3・2㍍、延長3・6㌔の管渠で、大半が未整備だ。  20年度に日水コン(新宿区)が整備検討業務を手掛けた。今後、都と連携を図りながら、白子川一号幹線の事業進捗に合わせて整備内容を具体化する見通し。