都 上野動物園の施設建替 25年度はサル山新築工事
東京
仮囲いの中 でサル山を解体している
東京都建設局は恩賜上野動物園の老朽化した施設の建て替えで、2025年度はサル山の新築工事に着手する。また、猛禽(もうきん)類の仮舎や新しい小獣館、仮設表門・旧パンダ舎の解体などに向けた設計を完了させて工事に備える。
恩賜上野動物園(台東区上野公園9ノ83)は上野駅寄りの東園と不忍池を臨む西園で構成する面積約14㌶。21~30年度を計画期間とする「第2次都立動物園マスタープラン」によると、19年末時点で築30年がたった施設が17カ所あり、具体的に整備を行う施設として、▽新表門(東園、22年3月完成)▽動物園ホール(西園→東園)▽猛禽舎(東園)―などを挙げた。
また、サイやカバなどの施設が立つ西園の「アフリカの動物エリア」には老朽化した施設が多いため、改修・改築に向けた検討を進めるとしている。
建て替えの動きを見ると、東園のサル山は11月下旬に新築工事の希望制指名競争入札(業種=建築)の公示を予定している。屋外放飼場320平方㍍と屋内放飼場122平方㍍の整備が内容で、発注規模価格帯は6億円以上9億円未満。工期250日間で完成させる。
畝森泰行建築設計事務所(台東区)が設計を手掛けた。現地ではJBSが旧サル山の撤去工事を12月19日までの工期で実施している。
東園の猛禽舎は床面積290平方㍍の仮舎を設けた上で新施設を建てる。仮舎の補足設計を翔設計(渋谷区)が26年1月20日の納期で担当。26年度以降に完成させて新猛禽舎の建設につなげる。
小獣館は東園のバードハウス(鉄筋コンクリート造3階建て延べ約1200平方㍍)を解体したスペースに新しい施設を建てて西園から移す。小獣館兼バードハウスとして床面積1200平方㍍程度の規模を予定。共同設計(新宿区)が実施設計を26年2月27日の納期で行っている。
解体する仮設表門と旧パンダ舎(東園)はそれぞれ鉄骨造平屋372平方㍍、鉄筋コンクリート造2階建て延べ約289平方㍍の施設。解体の補足設計をプレック研究所(千代田区)が12月15日の納期で担当しており、早ければ25年度内に仮設表門の解体工事を発注する。
続いて旧パンダ舎などを解体した跡地に新しい動物園ホールを整備して西園から機能を移す予定だ。24年度にプレック研究所が基本補足設計を行っていた。
西園のアフリカの動物エリアでは、施設の改築に向けた補足設計を翔設計が26年2月27日の納期で担当。どの程度の施設を建てることができるか調べて後続の展開に生かす。
西園ではフラミンゴ舎も建て替える。床面積約300平方㍍の新施設を想定し、24年度にNAB総合研究所(墨田区)で基本設計を終えた。
