香川県 下水道主要事業 汚水処理事業広域化・共同化計画に基付き実施

四国

県管理の中讃流域下水道金倉川浄化センターと、中讃広域行政事務組合が管理するし尿処理施設の瀬戸グリーンセンター

 香川県は2023年3月に策定した汚水処理事業広域化・共同化計画に基づき、公共下水道と農業集落排水の統廃合や、し尿の下水道投入に、県内市町などとともに取り組んでいる。  農業集落排水の公共下水道への接続に関しては、丸亀市と善通寺市、さぬき市、東かがわ市、まんのう町、三木町の6市町が対象。丸亀市は一部地域での接続工事を継続する。丸亀市は25年度に完了する見通しだ。  東かがわ市とまんのう町は、統廃合を実施するかどうかも含めた概略検討を27年度までにまとめ、28年度以降に設計や工事に着手する予定。さぬき市、善通寺市、三木町は既に工事実施済み。  農業集落排水を公共下水道へ接続し区域を統廃合することで、農業集落排水施設の改築更新費と維持管理費の削減、下水処理場の既存施設の稼働率が向上するなどの効果がある。  し尿処理の公共下水道への接続、統廃合をすることで管理施設数を減らし既存施設を有効活用するし尿の下水道投入に関しても進める。県管理の中讃流域下水道金倉川浄化センターと、中讃広域行政事務組合が管理するし尿処理施設の瀬戸グリーンセンター=写真=に関して、県と中讃広域行政事務組合が、概略検討を行う前の調整や現況確認を24年度に実施した。本年度末から、概略検討を行っている。  これらの検討状況も踏まえて、今後県と坂出、宇多津広域行政事務組合との事前協議にも着手する。対象施設は県管理の中讃流域下水道大束川浄化センターと組合管理の汚泥再生処理センター番の州浄園。具体的な時期は未定。  また、県は23年3月に下水道ストックマネジメント計画をまとめた。27年度までの5年間で、下水道施設の老朽化による機能停止などを防ぐため、リスク評価で優先順位を設けて施設の点検・調査、修繕・改築を実施し、施設全体を対象とした施設管理を最適化する。  大束川浄化センターでは、まず沈殿池設備の機械・電気の更新を26年度以降に行う。  金倉川浄化センターは、自家発電設備と負荷設備、計測設備の更新を本年度に完了する予定だ。