気候変動×防災特集 静岡市 大内新田に調整池を整備

静岡
 静岡市は、清水区大内新田にある約3・4㌶の敷地内に貯水量約3万立方㍍の調整池を建設する。2024年度から掘削に着手しており、25年度は掘削を1件発注済みで、もう1件は設計完了後、早ければ年末にも発注する。  26~27年度に掘削と排水施設整備、造成を行った上で、28年度に多目的広場として使えるように仕上げ、完成させる。  同敷地内には調整池の他、公園や生涯学習交流館も整備する。  この他、巴川支川の整備で、清水区の常念川の護岸高不足への対応として、嵩上げや護岸の再整備などの対策を検討している。常念川では、22年の台風で大規模な冠水が発生した。沿川で浸水被害が発生している葵区の猿田川も、改修計画を検討している。  水害対策としては、清水区川岸町・渋川地区での大規模雨水処理施設整備を27年度完了に向けて進める。巴川と東海道新幹線の線路が交差する付近の内水被害を防ぐ目的で、ポンプ施設の電気設備、機械設備と非常用自家発電設備の工事3件を行う。  今後はポンプ場の電気・機械設備工事を26年度までに進め、27年度に公園・場内整備を完了させる。貯留施設は地下調整池で、平時は公園として利用する。