徳島県 8月29日にSDGs債50億円発行

四国
 徳島県は、8月29日に「徳島県令和7年度第1回公募公債(サステナビリティボンド・10年)」を50億円発行する。環境問題の解決を目指すグリーンプロジェクトと、社会課題の解決を目指すソーシャルプロジェクトに充当する債券。持続可能な社会の形成など、県の取り組みに賛同した建設業関係など投資家からの投資表明を得たことで実現した。  前年度と同様、償還方法は10年満期一括償還。表面利率は1・645%と、前年度の利回りを上回る。今回の利率は、特定の国債の利率1・5%にスプレッド(追加的利回り)0・13%、償還月差0・015%を合わせて決定した。  発行価格は額面100円につき100円。利率はESGプレミアム(優遇条件)により、通常債と比べてスプレッドで0・01%低利での調達を実現。投資家はSDGsを推進するためにSDGs債を購入することで持続可能な社会の形成に寄与する。社会的使命や役割を果たすことの公表が投資表明にあたる。  投資家名には阿南緑化、一宮建設重量、井上建設㈱、馬居化成工業、大久保産業、小川製作所、西村建設、原田組、バンドウリメーク、福井建具センター、フジタ建設コンサルタントなどが名前を連ねる。また徳島ビルメンテナンス協同組合、阿波銀行、四国銀行、農業協同組合、社会福祉法人、自治体、資産運用会社などがいる。  第1回発行額50億円の投資家数は46件。投資希望者全体の投資希望額はこれの3倍以上あった。