岡山市 木造住宅耐震化啓発パネル展開催へ

岡山

防災シェルターと防災ベッド

 近年頻発する地震災害への対応などから住宅の耐震化とともにシェルター導入などの住宅も見られる中、岡山市は8月26~27日の2日間、市役所1階市民ホールで「木造住宅耐震化啓発パネル展」を開催する。今回、市役所では初めて「耐震シェルター」や「防災ベッド」の実物展示を行う他、耐震改修のポイント・低コスト工法紹介や、無料住宅相談コーナーで住宅耐震化について相談することも可能となっている。  同パネル展は、2022年度まで建築物防災週間の一環として開催していたが、23年度から木造住宅に特化した耐震化をテーマに据え、毎年開催することにしている。  25年度当初予算には、住宅・建築物耐震改修補助事業費として2億4800万円を計上、木造住宅や一般的な建築物も含めた耐震関連補助を実施している。24年度の木造補助実績は、耐震診断178件、耐震補強計画119件、耐震改修26件、耐震シェルター1件があった。  無料住宅相談コーナーは、岡山県建設労働組合の専門家による相談が可能で、耐震関連補助申請については岡山市建築指導課が窓口となり、実際の調査などは岡山県建築士事務所協会の専門家が取り組んでいる。  年々確率が増す南海トラフ地震を始めとする地震災害への備えや命を守る行動は、日々日常生活の拠点となる住宅にこそ、大切な取り組みと考える必要がある時が来ている。