吹田市 水道管敷設替えと舗装復旧を一体発注へ

大阪
 吹田市は、水道部が実施する水道管の敷設替えとこれに伴う舗装本復旧を、2026年度から「土木一式工事」で一体の工事として発注する。舗装仮復旧中の道路の“がたつき”に対して、市民から早期の解消を求める声が多く寄せられていたことが主な要因だ。  これまで市は、舗装の仮復旧までを水道管の敷設替えとして発注し、その後の本復旧は別途で発注してきた。市内に敷設されている水道管は、老朽化による更新時期を迎えているものが多く、仮復旧の場所が多いことが市民から指摘されていた。  そこで市は、市民の要望に応えるために検討を開始し、26年度から水道部が発注する水道管の敷設替えと舗装本復旧を一括することを決めた。工事のボリュームなどによっては、敷設替えと舗装本復旧を分ける従来通りの発注も検討する。  水道管の敷設替えは、年間で十数件発注されており、これらに対応した舗装本復旧が別途で発注されていた。敷設替えは土木一式、舗装本復旧は舗装工事として発注されてきたが、26年度以降の一体発注では工種が土木一式に統一される。 ■JV参加要件を拡大 舗装業者の受注確保  舗装本復旧を土木一式として発注することにより、舗装業者の受注機会の減少が見込まれる。そこで市は、26年度から水道管敷設替え工事の制限付き一般競争入札に関わる参加条件を変更し、受注機会を確保する。  これまで、JVとして入札に参加する場合は、代表者に配水管工事の元請け施工実績を求めていた。26年度以降は代表者か構成員のいずれかに、この元請け施工実績を求めることとする。  これにより、予定価格5億円以上の工事などJVとして入札に参加する案件という条件はあるものの、国や他自治体などで配水管工事を元請け施工した実績があれば、構成員としても入札に参加することが可能となる。