高松農業高校の生徒18人 ため池整備の現場を体感

岡山
岡山県農林水部耕地課は農業土木を目指す高校生を対象に、県内のダムの堤体工事やため池整備などの工事現場を見学する現地研修を行った。当日は農業土木を学んでいる高松農業高校(岡山市北区)の全学年から生徒18人が参加。猛暑にも関わらず5カ所の現場で生徒らは各工事担当者による事業の目的や効果、採用されている工法などを熱心に視察した=写真。 現地研修は県が2024年度から高卒・短大卒採用の農業土木試験を復活させたことに併せて実施している。研修を通じ農業農村整備をより深く理解してもらうことで、未来の農業土木を担う人材を実務レベルで広く確保、育成していくことなどに一役買っている。今回は槙谷ダムをはじめ笠井堰・東西揚水用水、ため池(真備女男池)、ほ場(服部地区)、畑地かんがい(備南地区)を訪れ、さまざまな農業基盤整備を間近で体験した。  8月8日の研修時には茨木詩音君と黒田湊音君ら1年生4人と岡本流迦君ら2年生、添田然斗君ら3年生の各学年7人が参加。日ごろから農業土木への関心が高い生徒ならではの作業における工法、システムの原理や効果に事業の役割への興味などの質問の他、「授業では体験できないため池工事などの現場に触れることができて良かった」などの感想が多く寄せられた。また、座学では昨年度の試験に合格した同校OB3人が駆け付け、就職後に感じた農業土木のやりがいなどを後輩に伝えた。