愛媛県渋滞対策協が初会合 今後の実施予定などを議論
四国
18日に松山河 川国道事務所で開かれた渋滞対策協議会
愛媛県渋滞対策協議会(議長・蓜島洋伸国土交通省松山河川国道事務所長)は8月18日、2025年度の初会合を開き、24年度の実施状況や主要渋滞箇所の評価、今後の実施予定などを議論した。また、22年度から実施しているTDM(交通需要マネジメント)施策については、24年度には松山市都市圏に対象を広げ、二酸化炭素削減などの面的効果を確認できたとし、25年度も引き続き実施する考えを示した。
主要渋滞箇所の評価は、24年2月17日から25年4月19日までに対策を完了した国道11号新居浜IC入口交差点(愛媛県警察本部)、(市)八坂1号線河原町交差点2(松山市)、(一)砥部伊予松山線髙岡交差点(愛媛県警察本部)、松山自動車道伊予IC~内子五十崎ICのうち6・3㌔(西日本高速道路会社)の4カ所を対象に実施。
一般道路の3カ所については、いずれも解除基準を満たさず、引き続きモニタリングなどの調査を継続することを確認。松山自動車道の4車線化については、日平均断面交通量が一昨年と昨年の1万6700台から開通後の今年は1万6800台と微増しているにもかかわらず、渋滞が解消していることなども確認した。
対策の実施状況と今後の実施予定では、松山市内の国道33号天山交差点と(一)松山川内線枝松交差点の2カ所で交差点改良、新居浜市で(市)原地庄内線カフェラミール前と新居浜別子倫理法人会事務局前の連続する交差点改良をそれぞれ示した。また、新たな主要渋滞箇所の抽出検討も行う他、松山市が進めている(都)千舟町空港線のJR予讃線のアンダーパス解消について、工事着手が27年冬以降にずれ込むことになったと市が修正報告した。
県内の主要渋滞箇所数は、24年度の愛南町の国道56号伊予鉄高島屋前交差点(国土交通省)の解除を受け、今年3月末現在で一般道109カ所、高速道路5区間となっている。
当日はこの他、国道33号を中心とする松山都市圏での通勤時間変更(早出出勤)のTDM施策継続(11月初旬または10月下旬ごろ実施)と、観光期(盆期間)の経路誘導対策、道路利用者会議からの対策要望についても協議した。