香川県 高松港玉藻地区の緑地に常設のにぎわい施設設置へ基本計画
四国
香川県立アリーナ(右)の東側に位置するハーバープロムナード
香川県は、高松港の玉藻地区のにぎわい創出に向け、地区内の緑地に飲食店や物販店などの常設店舗を設置するため、本年度は利活用基本計画をまとめる。2026年度以降は、計画を元に具体的な店舗の検討や事業手法の調査を進めるが、整備の時期は未定となっている。
現在、「高松港(玉藻地区)港湾緑地利活用検討業務」の公募型プロポーザルの手続きを進めており、9月2日まで応募書類を受け付ける。審査結果は10月17日に通知する予定だ。納期は26年3月18日。契約限度額は税抜き1800万円。
業務では、玉藻地区の現況と問題点の調査の他、上位計画や既存施設の配置を考慮しつつ、ターゲットごとに利活用の方向性を設定する。
開発動向や市場性、各エリアの需要、民間活力導入方法を含む事業スキームや開発条件、周辺施設との一体的な整備の可能性を調査。これらを踏まえて、利活用基本計画を策定する。
対象地のうち、北側に第1、2、3駐車場とシーフロントプロムナードがあり、敷地面積は約2・1㌶。
香川県立アリーナの東側に位置するハーバープロムナードと高速艇乗り場周辺の敷地面積は各0・6㌶。キャッスルプロムナードや駐車場・駐輪所がある南側の敷地は1・4㌶。この他、2・1㌶のフェリー乗り場が含まれる。
高松港玉藻地区では、27年に外資系ホテルの開業、29年に11万㌧級の大型クルーズ客船の受け入れが見込まれており、地区内のにぎわい創出の向け緑地を活用する。現在、単発のイベントな どは実施されているが、将来性を踏まえ、常設の施設設置や事業手法を検討していく。