関電不開発など 難波千日前地点再開発プロジェクトを始動
大阪
外観パース(提供/関電不動産開発)
関電不動産開発(大阪市北区中之島3ノ3ノ23)と南海電気鉄道(大阪市中央区難波5ノ1ノ60)、大阪メトロ(大阪市西区九条南1ノ12ノ62)は、大阪髙島屋の東隣で計画している(仮称)難波千日前地点再開発プロジェクトの始動を発表した。着工は2027年3月、31年3月の開業を見込んでいる。竣工後は高さ128㍍の商・働・泊がそろう複合ランドマークとして、なんばエリアの魅力や回遊性を高める拠点となる予定。
同ビルの15~28階にはハイアットホテルが入居することが決定しており、関西初となる「ハイアットセントリック」ブランドが導入される。総客室数は267室。ハイアットセントリックは、優れたロケーションに位置するフルサービスのブティックホテルブランド。これまでなんばエリアに不足していたフルサービス型の上質なホテルを導入することで、訪日外国人観光客のニーズにも対応する。
地下2階~地上3階の商業施設エリアは、地下から地上までの吹き抜けを設けるだけでなく、1階の路面がなんば広場やなんさん通りとつながる。地下2階では、地下街のNAMBAなんなんとの接続口を拡幅し回遊性を向上させるなど、全体として一体感のある施設計画としている。
4~13階のオフィスエリアの標準となるフロアは、エリア最大クラスの380坪程度を想定。一部フロアに内装の自由度を高めたスケルトンオフィスを配置するなど、複数タイプのオフィスを用意し、ニーズに合わせた高品質な働き方を可能とする。また、一部フロアにはバルコニーを設けて外部と連続した解放感を演出し、ウェルビーイングにも寄与する空間を作る。
同物件は「タテなんば」を開発コンセプトとしており、なんばのまちをつなぐ動線とクリエイティブ文化の創造と発信を担う場を組み合わせ、立体的に表現している。
同プロジェクトの規模は鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート造地下3階地上28階建て延べ約4万9617平方㍍。
所在地は大阪市中央区難波千日前6ノ3他(地番)で、敷地面積は3053平方㍍。なんばターミナルエリアの東側に位置する。
設計はIAO竹田設計(大阪市西区西本町1ノ4ノ1)が担当。施工者は現在未定としている。