高山市 新火葬場整備は従来方式で 11月に設計プロポ

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今後のスケジュール(提供/高山市)

 高山市は、事業手法を検討していた新火葬場整備事業について、火葬炉設備、設計、建設、運営を分けて発注する従来方式で進めることを示した。今後は、造成・建築の設計・監理と火葬炉設備の製造・設置の事業者を、それぞれ決めるため、11月に公募型プロポーザル方式で募集する。2030年度4月の供用開始を目指す。  新火葬場は、既存施設の南側に配置する。敷地造成による森林伐採や掘削を最小限に抑えることや、北側を空けることで将来的な建て替えが容易になることなどを考慮した。  構造は地下1階、地上1階の2層構造で、可能な限り木造とする考え。延べ床面積は約2100平方㍍、建築面積は約1100平方㍍。1階にはホールやトイレの他、待合室と告別・収骨室を4室ずつ設け、地階には火葬炉4基を設置する。  概算の新火葬場建設費は、設計・監理、用地、敷地造成、建築、火葬炉設備、備品を含め33・1億円を見込む。  火葬場の建設スケジュールは、26年度~27年度に造成・建築の設計をまとめ、28~29年度で工事を行う予定だ。その後、既存施設の解体や外構工事に取りかかる。  同事業は、既存の高山火葬場は昭和28年建築で老朽化が進んでいるため、新たな火葬場を建設する計画。既存の高山火葬場の所在地は、西洞町131。  =関連するインフラ整備も計画=  また市は、新火葬場建設に合わせて、周辺のインフラ整備も計画している。本年度内に各種設計に着手し、建設工事に先駆けて26~27年度に工事を行う。インフラ整備(道路・交差点改良、給水設備、下水道管、道路融雪設備)の概算事業費は6・2億円を想定している。  26年度上期に着工するのは、交差点改良、配水管敷設替え、給水設備更新。26年度下期は、融雪設備設置、側溝改良、道路拡幅に取りかかり、27年度上期から、下水道管敷設、給水設備更新を行う予定だ。