富士市 マリンプール存廃の判断を本年度中に
静岡
富士市は、老朽化や塩害が著しい富士マリンプール(田中新田275ノ9)の存廃を本年度中に示す。9月中旬に市民意識調査を行い、意見をくみ取る。アンケート結果や内部意見など含めて総合的に判断し、存続の場合大規模改修に向けて事業を進めていく考え。市は、大規模改修と10年間の維持管理・運営費に約6億8300万円の費用がかかると試算している。
大規模改修の場合、防風ネットの全面取り換えやプールとその周辺の舗装とプール内の塗装修繕、ストレートスライダーと擬岩の撤去、監視カメラシステム・ボディスライダー階段の更新と受変電設備の修繕などを予定。また管理棟において、建物の壁や天井と更衣室床面の塗り替えや調理場の空調設置を計画している。
建設から29年が経過し、設備の老朽化が著しく、安全性を保つために大規模改修が必要不可欠な状態。これまで流れるプールやスライダーなど、総額約7億2440万円をかけて修繕を行ってきた。市の負担を抑えて10年間程度プール運営を行う手法として、市が大規模改修費を負担して民間事業者が改修工事を実施した上で、独立採算による運営を展開する「コンセッション方式」で事業者を募集したが、人件費や物価上昇、人材不足などの理由で募集を中断している状況だ。