西宮市の中央病院跡地活用 10月に募集へ

大阪

西宮市立中央病院

 兵庫県西宮市は、市立中央病院の跡地活用について、医療施設を整備・運営する事業者の募集を10月に開始する見通しだ。2026年2~3月に提案内容を評価し、候補事業者を選定する。  当初の跡地活用方針では、敷地北側の駐車場部分2000平方㍍を子育て関連施設ゾーンとして活用。本館敷地1万平方㍍のうち、3000平方㍍を高齢者福祉ゾーン、7000平方㍍を民間医療機関を含む民間活用ゾーンとして整備する方針だった。  今年3月に見直した内容では、本館敷地1万平方㍍を民間活用ゾーンとして一体的に利用する他、土地と建物を現状有姿で売却することを基本とし、子育て関連施設ゾーンには認可保育所や放課後児童クラブを整備する方針に変更した。  事業者募集の参加条件は、入院機能を持つ病院(有床診療所を除く)の整備・運営を行い、病床規模は100床以上とする。診療科目は内科など複数設置し、外来診療を実施するなどを想定している。  また、既存建物を解体して新施設を建設する場合は、敷地南側道路に歩道を設け、道路沿いに緑地帯を整備するなど、近隣住民への配慮も条件に盛り込む。  提案評価では、「価格」より「事業安定性」「医療機能」「地域貢献」に比重を置いて配点する方針だ。  市立中央病院の現状は、1万2369平方㍍の敷地に、本館(鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建て延べ1万9101平方㍍)、放射線治療棟(鉄筋コンクリート造平屋263平方㍍)、看護実習棟(鉄骨造2階建て延べ263平方㍍)などがある。所在地は林田町8ノ24。  市立中央病院と県立西宮病院との統合新病院は、熊谷組・新井組・高階JVの施工で建設中。26年7月1日の開院を予定している。