静岡市 新スタジアムは「3万人が現実的」

静岡
 静岡市の難波喬司市長は、定例記者会見で清水駅東口近くに建設を検討している新スタジアムについて規模を「まだ想定はしていないが」と前置きしつつ「3万人くらいが現実的」と述べた。3万人規模を想定した場合に参考とするスタジアムに、広島市の「エディオンピースウイングスタジアム」を挙げた。  難波市長は清水駅東口の当該地の防災について、「レベル2でも余裕を持って浸水域にならない高さにする」と土地の嵩上げをする考えを示した。「海水面から4㍍ぐらい上げれば大丈夫だと言われているが、個人的には6㍍ぐらいの高さまで嵩上げをした上に建物を建てるのがいいのではないか」とし、「土地の嵩上げをし、その上に建物を建てることで、大きな防潮堤になる。そういった視点でも嵩上げをしたい」と述べた。  市は、新スタジアム建設とIAIスタジアム日本平大規模改修のどちらを選択するかを検討している。大規模改修の場合でも、「土地の嵩上げは必要になる」とした。ただし、新スタジアムを建設しない場合、防災拠点としては使用しないため、6㍍ではなく4㍍程度の嵩上げとする考えだ。  ペデストリアンデッキをスタジアムまで延伸する方針も示した。さくら病院の先へデッキを延ばして道路を渡ってENEOSの土地に入るルートと、河岸の市側のデッキをENEOSの土地に入れる2ルートを検討する。  スタジアムを防災拠点とするためにも、個室のVIPルームや炊き出しにも活用できるセントラルキッチン、大規模非常用電源を設置する想定だ。  事業手法に関して、市は民間投資を活用する方針で、これに難波市長は「官民連携(PPP)にはさまざまな形態がある。広く考えてどの方法が一番良いかを選択していく」とした。 ―土地活用で地域活性化  難波市長は、市が土地を取得することのリスクを問われた流れで、08年が日本全体の人口ピークなのに対し、静岡市のピークは1990年の理由を「土地を有効活用してこなかったからだ」と言及。清水区にも広大な遊休地がいくつかあり、農地についても低利用、未利用、耕作放棄地が多くあるが、うまく活用できていないことが市の人口減少の問題の一番根底にあると指摘。「清水駅東口の一等地で、14㌶の土地を何も動かさないというのは非常にもったいない。歯を食いしばってでも購入(して活用)することが市の将来にとっては極めて大事」と力を込めた。