愛知県事業評価監視委員会 5事業の再評価などを審議

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 愛知県の愛知県事業評価監視委員会は8月26日、2025年度第2回委員会を開いた。審議対象事業のうち、再評価対象は、国道42号交通安全対策事業など5事業で、このうち4件で一部修正を条件として了承とし、他の1件を県側の対応方針案を妥当とし了承した。その他、事後評価で2事業(砂防等事業、街路事業)、また、報告事項として、豊川水系豊川下流圏域河川整備計画を説明した。  報告事項の豊川水系豊川下流圏域河川整備計画は、4月25日付で計画策定したもので、愛知県公共事業評価実施要領細則により、河川整備計画を策定したことが、事前評価の手続きがなされたものと位置付けられることから、今回、同委員会で報告した。  再評価対象の5事業の概要は次の通り(①事業内容②全体事業費③事業期間④進捗率(事業費ベース)⑤残事業費⑥費用対効果分析⑦備考⑧委員会意見⑨所管部署)。  ▽一般国道42号交通安全対策事業(田原市)①自転車歩行者道設置延長200㍍。歩道幅員2・5~3・25㍍②9億2000万円(前回再評価時の4億8000万円から4億4000万円を増額)③16~30年度(前回再評価時の16~25年度を5年延長)④57%⑤4億円⑥0・75⑦事業期間の延伸は、用地交渉に、不測の日数を要したこと。事業費の増額は工事範囲と工種の追加、補償費の増額などを、それぞれ要因とした。今後はほぼ計画とおりの完成が見込まれる⑧一部修正を条件として了承⑨建設局道路維持課  ▽一般県道豊丘豊浜線交通安全対策事業(南知多町)①歩道設置延長725㍍。歩道幅員2・75㍍②11億3000万円③05~28年度(前回再評価時の05~23年度を5年延長)④85・8%⑤1億6000万円⑥0・67⑦工事は、24年度末までに延長645㍍が整備済みとなった。事業期間の延伸は、関係機関との協議に、不測の日数を要したことを要因とした。今後はほぼ計画とおりの完成が見込まれる⑧一部修正を条件として了承⑨建設局道路維持課  ▽一級河川矢作川水系矢作川上流圏域河川事業(豊田市、設楽町)①全体改修延長20・4㌔。内訳は、矢作川下流区間(平戸橋下流)の改修延長約2・9㌔。矢作川上流区間(平戸橋上流)の改修延長約13・9㌔。力石川の改修延長約3・2㌔。飯野川の改修延長約0・4㌔②43億3000万円③20~49年度④35%⑤28億円⑥―(事業採択時21・6)⑦工事は、24年度末までに延長6・6㌔(整備不要区間を含む)が整備済み。今後は計画通りの完成が見込まれる⑧一部修正を条件として了承⑨建設局河川課  ▽一級河川矢作川水系矢作川下流圏域河川事業(岡崎市、安城市、西尾市、幸田町)①全体改修延長約39・5㌔。耐震対策延長約5㌔。改修延長の内訳は、矢作古川、広田川が延長約9・3㌔。広田川および支川が延長約14・9㌔。鹿乗川および支川が延長約15・3㌔。耐震対策は矢作古川が延長約5・0㌔②933億8000万円③09~38年度④40%⑤557億1000万円⑥―(前回再評価時6・4)⑦工事は、24年度末までに全改修延長のうち、約12・4㌔が整備済み。今後、多少の阻害要因が見込まれるが、ほぼ計画通りの完成が見込まれる⑧一部修正を条件として了承⑨建設局河川課  ▽二級河川大田川水系河川事業(東海市、大府市、知多市)①工事延長3・5㌔。河道拡幅、河道掘削、護岸整備、橋梁改築、軟弱対策地盤工②50億6000万円③05~34年度④51%⑤24億6000万円⑥―(前々回再評価時3・8)⑦工事は、24年度末までに、実績延長進捗が60%(延長2㌔)が整備済み。今後は計画通りの完成が見込まれる⑧継続の県の対応方針案を了承⑨建設局河川課