都 旧丸の内庁舎 劣化対策へ基本計画

東京

建物の上に鉄塔が立つ旧丸の内庁舎

 東京都財務局は旧丸の内庁舎(旧都庁舎第三本庁舎)の経年劣化対策に向けて基本計画を策定する。延べ床面積約2万7000平方㍍の施設で、完成から50年がたち老朽化が進んでいるため必要な対策を施す方針。これに伴う業務を久米設計(江東区)に委託した。2026年2月27日までに得る成果を踏まえて具体的な対応を決めていく。  旧丸の内庁舎は千代田区丸の内3ノ5ノ1に所在。面積4966平方㍍の敷地に鉄骨・鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート造地下3階地上17階建て延べ2万6931平方㍍の建物が立っている。久米設計が設計、戸田建設、大栄電気、高砂熱学工業が施工を手掛けて1975年に完成した。  都庁舎の機能が新宿に移転した後は民間への貸し付けを経て、2016年から仮庁舎として利用。現在は1階の一部のみを東京消防庁丸の内消防署有楽町出張所が使用している。  今回の業務では劣化状況を調べて対策工事の手法を考える。JRの線路や首都高速道路に近接する他、上部に鉄塔を設置した特異な建物で、建物と鉄塔の構造設計・構造計算に基づいて調査・検討する必要がある。このため新築時の設計を担当した久米設計と特命随意契約を結んで基本計画を策定してもらうことになった。  24年度はエービーコンサルタント(葛飾区)に業務を委託して建物などの状況を調べていた。 ~~~  旧丸の内庁舎を含む有楽町駅周辺地区では再開発の検討が進められている。23年6月には、都と東京高速道路会社、東京交通会館、三菱地所、読売新聞東京本社の関係地権者で市街地再開発準備組合を設立した。対象区域には、旧丸の内庁舎の他に交通会館や読売会館、KK線が立地。駅西口に駅前広場がないことや、建物の更新が進んでいないこと、歩行者通路の分断に課題があり、MICE機能の充実も求められている。旧都庁舎跡地を活用した公民連携のまちづくりにより、国際ビジネス・都市観光拠点を形成する方針だ。