県 三浦市の上宮田地区など41カ所を市街化編入

神奈川
 神奈川県都市計画審議会は、8月27日に開かれた第247回都市計画審議会で、三浦市上宮田字岩井口乙地区など41カ所の市街化区域への即時編入をはじめ、第8回線引き見直しに関連する全ての案件を原案通り可決した。四つの圏域と都市計画区域ごとに「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(整開保)」や区域区分、都市再開発の方針などを変更する。将来的な市街化区域への編入が見込まれる保留区域は19カ所となる。  整開保では県全域と▽三浦半島▽湘南▽県央▽県西―の四つの圏域ごとに基本方針を定めるとともに、清川村を除く29市町、26の都市計画区域ごとに都市づくりの目標や区域区分、都市計画の決定の方針などを示す。県全域の基本方針では、2035年度を目標年次として「集約型都市構造の実現」「災害からいのちと暮らしを守る」「地域の個性や魅力を生かす」など都市計画の目標を定める。  市街化区域に即時編入するのは41カ所。人口集中地区(DID)となっている区域が三浦市の上宮田字岩井口乙地区(0・7㌶)、大和市の西鶴間八丁目地区(0・26㌶)、海老名市の上今泉三丁目地区(0・02㌶)、鎌倉市の二階堂地区(0・01㌶)の4カ所、埋め立ての竣功認可を得た区域が1カ所で、道路整備や河川改修などで境界位置が変更された区域が36カ所となる。  「新市街地ゾーン」として市街化区域への編入を保留する区域は19カ所。住居系は6カ所、産業系が12カ所、複合が1カ所となる。厚木市の山際地区・山際北部地区、(仮称)厚木北インターチェンジ周辺地区、寒川町のツインシティ倉見地区などを指定する。この他、37カ所を市街化調整区域に即時編入(逆線引き)する。山林や農地の保全を目的とした編入が3カ所、災害レッドゾーンが2カ所で、残る32カ所は境界位置の変更による編入となる。  都市再開発の方針では、計画的な再開発が必要とされる「一号市街地」と特に再開発を促進する「二項再開発促進地区」、住宅市街地の開発整備の方針では「重点地区」を追加または削除、拡大する。二項再開発促進地区については厚木市の本厚木駅地区、座間市の小田急相模原駅北口周辺地区、藤沢市の藤沢駅南口地区などを追加する。横須賀市の追浜駅前地区は約0・1㌶、座間市の相武台前駅南口周辺地区は約0・4㌶拡大する。住宅市街地の重点地区については、海老名市の市役所周辺地区を追加する。  5月13日から27日にかけて都市計画案の縦覧を行い、8月27日の都市計画審議会で全ての案件を可決した。本年度内に都市計画決定を告示する予定だ。