羽曳野市 本庁舎建て替えを10月にも再公告
大阪
市本庁舎は老朽化が進ん でいる
羽曳野市は、「本庁舎建て替え整備実施設計および工事施工」の公募型プロポーザルを10月にも再公告する。技術者配置要件を見直して手続きを行い、2025年度中に契約する考え。8月26日に開いた市本庁舎建て替え整備に関する意見聴取会の中で明らかにした。
意見聴取会には、学識経験者、市民団体・議会の代表者と、市職員、事業のコンストラクション・マネジメントを担当する三菱地所設計(東京都千代田区)が参加し、プロポーザルの再公告について意見を交わした。
技術者配置要件の緩和では、工事内容次第で実績の豊富な技術者に限定しない配置を可能にする。工事費高騰の対策として基本設計の見直しについても意見が出たが、市は実施設計段階での工事費削減を目指す姿勢で、基本設計の大幅な変更は行わない見通し。
同事業は、耐震性能の不足や老朽化といった課題を抱える庁舎本館を、鉄筋コンクリート一部鉄骨造6階建て延べ8686平方㍍の規模で建て替えるとともに、庁舎別館の改修、付属棟の解体、駐車場の整備などを行う。所在地は誉田4ノ1ノ1。敷地面積は1万8155平方㍍。
基本設計と実施設計監修業務は隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)が担当。
前回の公募型プロポーザルの手続きでは、6月の本契約締結に向けて事業者の選定作業を進めていたが、参加表明のあった事業者が辞退届を提出し、参加資格のある事業者がいなくなったため4月に中止した。提案限度額を93億9229万1700円(税込み)に設定し、6月から実施設計、工事を進め、29年12月に完成する予定だった。