谷川晴一氏(たにがわ・はるかず=国土交通省京浜港湾事務所長)

東京

谷川晴一氏(たにがわ・はるかず=国土交通省京浜港湾事務所長)

 国土交通省京浜港湾事務所の谷川晴一所長が建設専門紙と会見し、「横浜港と川崎港を合わせると港湾が担う役割のほとんどを網羅している」と所管港湾のポテンシャルの大きさに言及した。とりわけ横浜港は「日本の港をけん引する存在」であり、国際海上コンテナターミナルの再編整備などを通じて「先人の築いてきたこの港がさらに発展するよう努めていく」と語った。  また、川崎港で整備中の東扇島と内陸部を結ぶ臨港道路は「地元からの期待が非常に大きい」と説明。ただ「工程が複雑で技術的な難易度が高い。工種は多岐にわたり関係者もさまざま」なことから、着実に進捗させるため「総合的な視点でマネジメントしていかなければならない」と気を引き締めた。  「同じ場所にとどまるためには走り続けなければならない」との持論を引き合いに、新技術の導入にも前向きな姿勢を見せた。「生成AIなど有効なものは積極的に取り入れていきたい」そうだ。  業務を執行する上で「若手が年々貴重になっている」と指摘。体制の維持には「ワークライフバランスを保ち、職員が定着するように目配りすることが必要だ」と話した。  【略歴】1992年東京大学工学部都市工学科都市計画コース卒、95年運輸省第一港湾建設局企画課(当時)採用。国交省塩釜港湾・空港整備事務所長、東京航空局空港部長、中部国際空港会社施設企画部長などを経て7月から現職。55歳。神奈川県出身。