愛知県 あいち社会資本整備方針2025 進捗報告書
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愛知県建設局は、「あいち社会資本整備方針2025」(2021~25年度)について、24年度の進捗状況を踏まえた取り組み状況報告書を作成した。同方針は、県全体の長期計画である「あいちビジョン2030」を踏まえ、25年度までに建設部門が進めていくべき取り組み方針を示したもの。「あいちを高める」「あいちを守る」「あいちが輝く」の3テーマに沿って、建設局、都市・交通局、建築局が行う工事などの49項目の取り組みの指標について、年度ごとの進捗目標などを設定している。
49項目のうち、23年度末までに13項目、24年度末までに7項目の計20項目が25年度目標を達成した。このうち、24年度末の実績により、25年度目標を達したのは、「衣浦港・三河港の岸壁整備率」「汚水処理の広域化の実施率」などだった。
主な目標の24年度末の実績や25年度の目標値などは次の通り。
◇あいちを高める
「衣浦港・三河港の岸壁整備率」では、24年度末実績が88・4%(目標78・8%)で、25年度目標の85・2%を達成した。24年度は、三河港田原地区岸壁整備工事を実施した。
「衣浦港・三河港のふ頭用地整備率」では、24年度末実績が91・6%(目標97・2%)で、衣浦港中央ふ頭西地区ふ頭用地(半田市)などで工事を実施した。25年度目標は99・4%。
「都市間・地域内の連携・交流を強化する道路の整備延長」では、24年度末実績は22・3㌔(目標35・9㌔)で、名古屋津島線七宝工区(あま市・津島市)などで工事を実施。25年度目標は49・6㌔。
◇あいちを守る
「緊急輸送道路の整備延長」では、24年度末実績は18・0㌔(目標33・0㌔)で、155号村中拡幅(小牧市)などで工事を実施した。25年度目標は46・3㌔。
「河川・海岸堤防の耐震化率」では、24年度末実績は79・0%(目標74・2%)で、25年度目標の75・2%を達成した。24年度は、一級河川新川(名古屋市中川区)などで工事を実施した。
「河川・海岸水門等の耐震化率」では、24年度末実績は86・4%(目標84・2%)で、神戸川水門(半田市)で耐震化工事(改築)などの工事を実施した。25年度目標は86・8%。
「広域防災活動拠点となる県営都市公園の整備率」では、24年度末実績は72・5%(目標69・1%)で、25年度目標の70・3%を達成した。24年度は、園路整備(東三河ふるさと公園)などで工事を実施した。
「河川・海岸水門等の老朽化対策率」では、24年度末実績は47・0%(目標63・1%)で、池尻川水門(田原市)などで工事を実施した。25年度目標は72・5%。
「砂防関係施設の改築・修繕工事の実施率」では、24年度末実績は25・0%(目標17・4%)で、25年度目標の19・6%を達成した。24年度は、小呂川始め2カ所(岡崎市始め)などで工事を実施した。
◇あいちが輝く
「三河港蒲郡地区のふ頭用地整備率」では、24年度末実績は94・3%(目標97・5%)で、三河港蒲郡地区ふ頭用地(蒲郡市)で工事を実施した。25年度目標は100%
「汚水処理の広域化の実施率」では、24年度末実績は100%で、25年度目標の100%を達成した。24年度は、農業集落排水(幸田町)を矢作川流域下水道へ編入した。
「県営住宅の建替工事の実施戸数」では、24年度末実績は1228戸(目標1400戸)で、鳴海住宅(緑区)で 112戸などで事業を実施。25年度目標は1750戸。
「港湾緑地の整備率」では、24年度末実績は30・1%(目標28・9%)で、25年度目標の29・5%を達成した。24年度は、御津緑地(豊川市)の工事を行った。
◇取り組みを支える方策
「ICTを活用した工事の実施率」では、24年度末実績は96・5%(87・0%)で、発注者指定型 105件、受注者希望型5件で実施。25年度目標は100%。