「だんご3兄弟」博物館 規模縮小検討

静岡
【沼津】「富士山と海を見ながら考えるミュージアム」を建設する佐藤雅彦教育文化財団(東京都中央区)は、1000~2000平方㍍の規模を想定していたが、建築費の高騰などを鑑み、約1000平方㍍への縮小を基本設計の中で検討している。見学者のまちへの回遊性を高めるため、施設を分散することも視野に入れる。実施設計は26年度を予定。  基本・実施設計を担うレイバー(沼津市)によると、施工者の選定は2026年度になる見通し。29年のオープンを目指す。建設地は沼津市戸田3705ノ10。  同財団は、沼津市が募集した伊豆戸田荘跡地の活用についてミュージアムの整備と運営を提案し、優先交渉者に選定された。市は50年未満の定期借地権を設定し、同財団に伊豆戸田荘跡地の土地を貸し付ける。財団はミュージアムを建設し、運営する。  財団の理事である佐藤雅彦氏は沼津市の旧戸田村出身。NHKの教育番組「ピタゴラスイッチ」「だんご3兄弟」などの作品を企画・制作した。ミュージアムには佐藤氏の作品を集めたギャラリーやショップ、カフェが入る。また、宿泊施設や体験型展示スペースを併設する。