静岡市 藁科地域小中一貫校 延べ面積は約3600平方㍍

静岡
 静岡市は、藁科地域小中一貫校整備事業で、これまでは「3850平方㍍程度か、やや縮小する」としていたが、木造2階建ての新校舎の延べ床面積を3588平方㍍程度とする案を示した。建設地は葵区大原1398ノ1の藁科中学校敷地内。  敷地の南側にグラウンドを設け、その北側に校舎を建設。さらに北側に、子供たちの日常的な憩いの場や地域のイベント、交流の場となる「わらしな広場」を整備する。市が基本設計案としてまとめた。藁科中学校通学区域の住民を対象に、基本設計案についてのワークショップを9月11日に開き、集まった意見を基本設計の参考にする。  新校舎建築工事は26年度の発注を予定し、26~27年度に建築、28年4月に開校する。28年度には既設校舎解体、外構工事を行う。  新校舎は、ZEB Ready水準を前提に、建築費は約20億円、木材調達費用は4億円程度。解体・外構など含め建設事業費は25~28年度で30億2160万円を見込む。  新校舎の1階には、正門に近い西側に地域交流室と児童クラブを設ける他、低学年の教室と特別支援教室などを設ける。  2階には3~9年生の教室や複数学年で共有する多目的スペースであるワークスペースを複数配置する。  プールは新しい学校には設けない方針。  アルセッド建築研究所(東京都渋谷区)が2026年2月27日の納期で基本・実施設計を担当する。  既存の体育館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ698平方㍍)は外壁のクラック補修、塗装、屋根の予防的な防水対策、内部改修などを行う。  藁科地域では児童数、生徒数が減少しており、集団的な学びの機会を確保するために学校を統合する。中藁科小学校(小布杉分校含む)と水見色小学校、清沢小学校の3校を24年4月に中藁科小学校の校舎に統合した。28年4月に藁科中学校を統合し、小中一貫校を開校する。