蒲郡市 みらいキャンバス計画案まとめる
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蒲郡市は、JR蒲郡駅周辺エリアでの市民の居場所・活動拠点を形成する「みらいキャンバス」の基本計画案をまとめた。事業手法はDBO方式を導入し、事業費は約187億円と概算した。2026年度夏以降の民間事業者募集開始を目指し、公募準備を進めていく。施設の開館は31年度末を予定する。
整備手法の検討を行った結果、施設の設計、施工、維持管理、運営を一括して発注するDBO方式が最も評価が高かった。民間事業者からの意見聴取では、事業全体を一括発注することによる民間ノウハウの活用・創意工夫が必要という声が多く、運営者、施工者の参画意向も高いことから競争性の確保が期待できると判断。定量評価(VFM)でも費用削減効果が見込めることが分かった。
新たに整備するみらいキャンバスには、図書館、市民会館、中央子育て支援センターの全機能と、生命の海科学館、博物館の一部機能を移転する。複合による業務効率化を図るため、生命の海科学館からは生涯学習事務機能を移し替える。博物館からは、来館の動機付けとなるような展示を開催することを目的とし、ギャラリーを設置する。
現在の図書館、市民会館、中央子育て支援センターの建物は、機能移転後に解体を予定している。施設跡地の活用については、別途検討する。
全体施設規模は、延べ床面積1万3950平方㍍とした。施設の機能別内訳では、全体管理諸室機能が3090平方㍍、共創・生涯学習機能が1670平方㍍、図書館機能が2260平方㍍、ホール機能が4510平方㍍、こども・子育て機能が320平方㍍、その他設備機能が2100平方㍍となっている。
駐車場は年間想定来館者の予測に基づき100~150台程度とする他、イベント時には市役所や公共駐車場など周辺も活用する。駐輪場では20~60台程度とした。
概算事業費は物価変動による変更の可能性があるものの、調査・設計・工事監理費として10億1000万円、建設工事費として177億3000万円、合わせて187億4000万円と想定した。
事業スケジュールでは、26~27年度の期間で事業者の募集・選定を実施。27~28年度に設計をまとめ、29年度の着工、31年度の完成を目指す。開館時期は31年度末を予定している。
策定に向けた支援業務はシアターワークショプ(東京都渋谷区)が担当した。