地整 ICT施工現場体験会、2日で424人参加

東京

チルトローテータ建機のデモの様子

 国土交通省関東地方整備局は8月28日と29日に建設会社や自治体などを対象としたICT施工の現場体験会を開いた。自治体が多く発注する小規模工事へ省人化につながる技術を普及するのが目的。会場の関東DX・i―Construction人材育成センター(千葉県松戸市)でICT建機をデモンストレーションしたり、現況計測などに生かせる機器を紹介したりして効果や性能を実感してもらった。2日間で424人が参加した。  現場体験会でデモンストレーションしたICT建機は、バケットを傾けたり回転させたりできる「チルトローテータ」機構を持つバックホウや遠隔操作式のショベルカーなど。このうち遠隔操作式のショベルカーは国交省が災害対応用に配備しており、参加者が離れた場所でモニターの映像を見ながら遠隔操作できる機会も用意した。  また、現況計測などに生かせる機器として、スマートフォンにGNSSアンテナを装着して点群スキャンや土量計算を可能にするものや、レーザー光で対象物の距離や形状を高精度に計測して3次元点群データを取得できるものなどをそろえた。  関東DX・i―Construction人材育成センターの職員は、熱心に見学する参加者の様子から「省人化技術の有効性を伝えられたと思う」と話した。