主要建設資材価格の動き 東海2025年8月

静岡
「名古屋/異形棒鋼/前月比、1000円下落」  価格は、SD295・D16で1㌧当たり10万3000円どころと前月比1000円の下落となった。メーカーは、製造コストの上昇を背景に値戻し・値上げを表明している一方、需給が依然緩和状況の中で交渉は難航している。市場動向に変化の兆しは見られず、先行き、弱含み。 「名古屋/生コンクリート/先行き、横ばい」  愛知県生コン工組調べによる名古屋・尾張地区の4~6月期の出荷量は50万3120立方㍍で前年同期比12・3%減。大型の民間物流倉庫需要は峠を越え、中小規模マンション需要も鈍化している。価格は、21―18―20で1立方㍍当たり1万7400円と前月比横ばい。名古屋生コン協組は、4月契約分より3000円の値上げを打ち出しているが、足元の需要が低迷していることを理由に、需要者からの抵抗が大きく価格交渉に進展がみられない。先行き、横ばい。 「名古屋/コンクリート用砂/先行き、横ばい」  価格は、荒目(洗い)で立方㍍当たり5450円と前月比横ばい。名古屋地区の生コン需要が低迷している中、コンクリート用砂の需要も減少傾向が続いている。価格面では、販売側が4月以降の出荷分から、採取費、既存設備維持修繕費、運搬費などの上昇を背景に、450円以上の値上げを打ち出している。しかしながら、主要な需要者である生コンメーカーは、これ以上の値上げに難色を示しており、価格交渉は膠着(こうちゃく)状態が続いていることから、先行き、横ばい。 「名古屋/再生加熱アスファルト混合物/先行き、横ばい」  愛知県アスファルト合材協会調べによる4~6月期の製造量は、38万1155㌧で前年同期比0・2%増。官民ともに目立った案件はなく、需要は例年並みに推移している。価格は、再生密粒度(13)で1㌧当たり1万0600円と前月比横ばい。販売側は増加する人件費・運搬費や従前の値上げ未転嫁分を販価に転嫁したいところだが、主原料のストアス価格の先行きが不透明なため、需要者との価格交渉は難航している。先行き、横ばいの見通し。 「名古屋/鉄筋コンクリートU形/目先、横ばい」  価格は、300Bで個当たり1640円どころ。需要の減少が続く中、メーカー各社は人件費や原材料等のコスト上昇分を販売価格に転嫁するため、値上げに取り組んでいる。しかしながら工事量は少なく、交渉が本格化するのはまだ先とみられ、目先、横ばい推移。

ニュース関連資料のダウンロード