多摩北部医療C改築 基本・実施設計を公告 都立病院機構

東京

新病棟の断面計画図

 東京都立病院機構は多摩北部医療センターの改築で基本・実施設計や地盤調査、敷地測量などの業務を委託するため、9月1日に総合評価落札方式の一般競争入札を公告した。建築設計の競争入札参加有資格者から9月11日まで希望申請を受け付け、現場見学会などを経て10月20日に入札書を、同月21日に技術提案書を提出してもらう。11月6日にプレゼンテーションとヒアリングを行った上で、11月17日に開札。12月4日に契約を締結する見込みだ。2027年2月28日までに基本設計を、28年11月30日までに実施設計を完了させて、29年6月から32年5月に工事を進める予定でいる。  多摩北部医療センターの所在地は東村山市青葉町1ノ7ノ1。現在の病院本館の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建て延べ2万5016平方㍍で、337床の病床を設けて25科目の診療を行っている。  これまで主要な設備の大規模改修を行っておらず老朽化が進むとともに、施設や設備が時代のニーズに合わなくなっている。そのため、道路を挟んだ西側敷地に立つ職員公舎A棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ2537平方㍍)や職員公舎B棟(鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ2177平方㍍)を解体し、新しい病院棟などを整備する。  新しい病院棟は免震構造で8階建て延べ床面積3万2510平方㍍程度の規模とし、現病院と同様に337床程度の病床数を確保する。また、付帯施設となる保育所を耐震構造で平屋390平方㍍程度の規模で設ける。  設計などの業務とは別にコンストラクションマネジャー業務を委託する予定だ。  3月に策定した整備基本計画では税抜き概算事業費を▽建設工事費=280億円▽職員公舎などの解体費=4億円▽外構整備費=15億円▽設計・工事監理費=10億円―で合計309億円と見積もっている。久米設計(江東区)が整備基本計画の策定支援業務を手掛けた。