県生コン工組 技術講習会 品質の管理・向上は不可欠
静岡
岩崎茂雄技術 委員長
静岡県生コンクリート工業組合(志村栄一理事長)は8月29日、静岡市内で第41回コンクリート技術講習会を開催した。
冒頭、主催者を代表して岩崎茂雄技術委員長=写真=は、「この講習会は、昭和、平成、令和と40年以上継続してきた歴史がある。出荷量もピーク時に比べて3分の1に減少しているが、品質管理、品質向上は最優先であり不可欠。そのためにも講習会で学ぶことに意義がある」と述べた。
講習会では、太平洋セメント研究開発推進部長の江里口玲氏が「セメント業界を取り巻くGXの現状とカーボンニュートラルに向けた取り組み」の演題で、セメント産業の現状や資源循環への貢献、GX―ETSが与えるセメント産業への影響などについて講演した。
また、名古屋大学大学院工学研究科教授の中村光氏が「ひび割れはコンクリート構造物の性能にどう影響するのか?」と題し、ひび割れはなぜ入るのか、鉄筋腐食によるひび割れの進展、ひび割れの影響、内部ひび割れの検知と評価技術の開発について解説した。