霞ケ関キャピタル 東扇島の自動冷凍倉庫着工

神奈川

完成イメージ。冷凍保管エリアには2万枚以上のパレットを設置する

 【川崎】霞ケ関キャピタル(東京都千代田区霞が関3ノ2ノ1)は、川崎市川崎区で新築する自動冷凍倉庫「LOGI FLAG TECH(ロジフラッグテック)東扇島Ⅱ」の工事に着手した。2~3階は高さ27㍍の吹き抜け空間として自動設備を導入する。施工は東亜建設工業・宮坂建設工業JVが担当し、2028年1月の完成を目指す。  規模は鉄骨造3階建て延べ2万5863平方㍍(高さ5㍍ごとの仮想床により算定)、高さ約40㍍。1階は温度をプラス5度に設定し、トラックバースと荷さばきスペースを配置。2階以上は高さ27㍍の吹き抜け空間として、マイナス25度の冷凍保管エリアを設置する。  冷凍保管エリアには2万0664枚のパレットを縦横に配置。人が立ち入らない自動倉庫として、パレット間を移動するクレーンが1階から来た荷物を所定の保管場所にピッキングする。子会社のクロスネットワーク(東京都千代田区)が運営を担当。1日1パレットを最小単位として賃貸する。  この他、屋上には太陽光発電パネルを設置し、施設に電力を供給する。  設計は東亜建設工業一級建築士事務所(東京都新宿区)が担当。物流ラインの設計・施工はIHI物流産業システム(東京都江東区)が手掛ける。  建設地は川崎市川崎区東扇島17ノ9の敷地8548平方㍍。首都高速湾岸線の東扇島インターチェンジから約1・7㌔の場所にあり、関東地方への配送拠点や輸出入貨物の集約拠点としての需要を見込む。  周辺では三菱商事都市開発(東京都千代田区)と共同で「ロジフラッグテック東扇島Ⅰ」も建設している。鉄骨造3階建て延べ2万0724平方㍍。高さは37㍍となる。1~2階に室温を5度に設定した冷蔵倉庫エリアと事務所を設け、3階はマイナス25度の冷凍保管エリアとする。  建設地は川崎市川崎区東扇島29ノ4の敷地5000平方㍍。設計・施工は塩浜工業(福井県敦賀市)が担当し、26年6月末の完成を目指す。